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DOBOT Embodied AI「Dobot WAM」がUNOBench Challenge 2部門で1位

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DOBOT Embodied AI「Dobot WAM」がUNOBench Challenge 2部門で1位
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UNI-ROBO|Physical AI / Embodied AI

DOBOT具身AIモデル 「Dobot WAM」
UNOBench Challenge 2部門で1位

複雑な遮蔽環境で「見る」だけでなく「理解し、推論する」ロボットへ

モデル:Dobot WAM
評価:UNOBench Challenge
結果:2部門 1位
公開:2026年8月

DOBOT(越疆机器人)が開発する具身AIモデル「Dobot WAM」が、複雑な遮蔽環境におけるロボットの認識・推論能力を評価する国際ベンチマーク「UNOBench Challenge」の公開ランキングにおいて、「Set of Marks」と「Natural Language」の2部門で1位となりました。

今回評価されたのは、単にカメラで物体を認識する能力ではありません。

例えば、ロボットが取りたい物体の前に別の物体が重なっている場合に、 「どの物体が邪魔をしているのか」「何を先に取り除く必要があるのか」まで理解し、ロボットが行動する前に判断する能力が評価されています。

これは、ロボットが決められた環境・決められた動作だけを繰り返す段階から、より複雑な実環境を理解しながら行動するPhysical AI(フィジカルAI)/Embodied AIへ進むうえで重要な技術です。

 
1

DOBOTの具身AIモデル「Dobot WAM」

 

Dobot WAMは、DOBOTが開発を進める具身AIモデルです。

Embodied AIとは、AIがカメラやセンサーから実世界の情報を取得し、その環境や物体の関係を理解したうえで、ロボットの身体を使って実際の行動につなげる技術です。

👁️
認識
カメラなどを使い、環境や物体を認識します。
🧠
理解・推論
物体同士の位置関係や、作業上の制約を理解します。
🗺️
計画
目的を達成するために、どのような順序で行動するかを判断します。
🦾
実行
判断した結果を、ロボットの動作へつなげます。
 
 
2

UNOBench Challengeとは

 

UNOBench Challengeは、FBK(Fondazione Bruno Kessler)のTechnologies of Visionチームが主催する、ロボットの複雑な物体把持における認識・推論能力を評価するチャレンジです。

ECCV 2026の公式Challengeとして実施され、MetaGraspNetV2をベースに構築されたUNOBenchデータセットを使用します。

評価対象となるのは、物体が重なり合った「複雑な遮蔽環境」です。

なぜ「遮蔽」の理解が重要なのか
実際の工場や物流現場では、対象物が常にカメラから完全に見えているとは限りません。箱の中に複数の部品が重なっていたり、目的の部品が別の物体の下に隠れていたりします。ロボットが自律的に作業するためには、対象物を認識するだけでなく、周囲との位置関係を理解する必要があります。

評価される2つの部門

TRACK 1
Set of Marks
各物体にIDを付与した状態で、物体同士の関係、空間構造、遮蔽関係をモデルが推論します。
TRACK 2
Natural Language
自然言語による指示を理解し、対象物を特定。その対象を取り出すために先に移動させる必要がある遮蔽物を判断し、位置情報を出力します。
 
 
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Dobot WAMが2部門で1位

 

2026年8月6日時点の公開ランキングにおいて、Dobot WAMはSet of MarksとNatural Languageの両部門で1位となりました。

Set of Marks
SR-F1 86.39%
公開ランキング 1位
2位を4.16ポイント上回る結果となりました。
Natural Language
SR-F1 80.04%
公開ランキング 1位
自然言語理解を含む、より難易度の高い条件でも1位となりました。
公開資料に記載された比較
Set of Marks
Dobot WAM:86.39% / UNOGrasp:73.56%
Natural Language
Dobot WAM:80.04% / UNOGrasp:65.84%
 
 
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今回の評価で重要なのは「推論」

 

今回の結果を理解するうえで重要なのは、画像認識の精度だけを競っているわけではないという点です。

従来のロボットシステムでは、カメラで対象物を認識した後、あらかじめプログラムされた条件や動作に従ってロボットを動かす方法が一般的です。

従来型のイメージ
物体を認識
事前に決めた動作
具身AIが目指す方向
環境を認識
状況を理解
関係性を推論
行動を計画
ロボットが実行

例えば、取りたい部品が他の物体の下にある場合

1
ユーザーの指示や目的から、対象物を特定する
2
対象物の上や周囲にある遮蔽物を認識する
3
どの遮蔽物を先に処理すべきか推論する
4
最終的な対象物の把持につながる行動順序を決める

つまり、ロボットが「見えたものを取る」だけではなく、「目的を理解し、その目的を達成するために何をすべきか考える」方向へ進んでいることを示す評価です。

 
 
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製造業・物流への可能性

 

今回のUNOBench Challengeはベンチマーク上での評価であり、直ちにすべての製造現場で利用できることを意味するものではありません。

一方で、こうした「認識+推論+行動計画」の技術は、将来的に次のような作業への応用が期待されます。

📦
バラ積みピッキング
重なった部品の中から対象物を判断し、取り出す順番を考える作業。
🏭
製造工程
周囲の状態が一定でない環境で、対象物や作業条件を理解する作業。
🚚
物流・倉庫
多種類の商品が混在する環境での仕分け・取り出し作業。
🤖
ヒューマノイド
人が作業することを前提に作られた環境で、複数工程を理解して行動するロボット。
ℹ️
今回のUNOBenchで確認されたのは、複雑な遮蔽環境に対するモデルの認識・推論能力です。実際のロボットシステムへの適用には、ロボット本体、ハンド、カメラ、制御、安全設計などを含めたシステム全体での検証が必要です。
 
 
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具身AIとDOBOT ATOM

 

こうした具身AI技術の進化は、今後ヒューマノイドロボットが、より複雑な実環境で作業するためにも重要な技術になると考えられます。

DOBOTは協働ロボットだけでなく、ヒューマノイドロボット「DOBOT ATOM」の開発も進めています。

DOBOT ATOM
人のために作られた環境で働くヒューマノイドロボット
ヒューマノイドは、人間と同じように両腕・両手・脚を持つことで、これまで人が行ってきた作業や、人を前提として設計された設備・空間への対応が期待されています。そのためには、ロボットのハードウェアだけでなく、環境を理解し、判断し、行動につなげるAI技術が重要になります。
注意:DOBOTが今回発表した資料では、UNOBench Challengeで評価されたDobot WAMと、現在のDOBOT ATOMへの搭載関係については明記されていません。本記事では、具身AI技術全体の進化とヒューマノイド分野との関係性について紹介しています。
 
 
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UNI-ROBOではDOBOT ATOMの実機を保有

 
UNI-ROBO × DOBOT ATOM
UNI-ROBOは、DOBOT ATOMを
日本国内で唯一実機保有するDOBOT代理店です。

UNI-ROBOでは、カタログや映像だけでヒューマノイドをご紹介するのではなく、DOBOT ATOMの実機を使用し、動作確認、テレオペレーション、データ収集などの検証を進めています。

ヒューマノイドロボットやPhysical AIについて、「現在どこまでできるのか」「何がまだ難しいのか」を実機を通じて確認しながら、製造業を中心とした活用の可能性を検討しています。

※「日本国内で唯一」は2026年8月時点の当社把握情報に基づきます。
SUMMARY
「見えるロボット」から「考えて動くロボット」へ

今回のUNOBench Challengeで示されたのは、ロボットが物体を認識するだけではなく、物体同士の関係を理解し、行動する前に推論する能力です。

工場や物流など、現実の環境には、物体の位置や状態が常に一定とは限らない作業が数多く存在します。

DOBOTが進める具身AI技術が、今後協働ロボットやヒューマノイドを含む実際のロボットシステムにどのようにつながっていくのか、UNI-ROBOでも引き続き注目していきます。

参考・出典
DOBOT Robotics 公式LinkedIn
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