DOBOT Embodied AI「Dobot WAM」がUNOBench Challenge 2部門で1位

DOBOT具身AIモデル 「Dobot WAM」
UNOBench Challenge 2部門で1位
複雑な遮蔽環境で「見る」だけでなく「理解し、推論する」ロボットへ
DOBOT(越疆机器人)が開発する具身AIモデル「Dobot WAM」が、複雑な遮蔽環境におけるロボットの認識・推論能力を評価する国際ベンチマーク「UNOBench Challenge」の公開ランキングにおいて、「Set of Marks」と「Natural Language」の2部門で1位となりました。
今回評価されたのは、単にカメラで物体を認識する能力ではありません。
例えば、ロボットが取りたい物体の前に別の物体が重なっている場合に、 「どの物体が邪魔をしているのか」「何を先に取り除く必要があるのか」まで理解し、ロボットが行動する前に判断する能力が評価されています。
これは、ロボットが決められた環境・決められた動作だけを繰り返す段階から、より複雑な実環境を理解しながら行動するPhysical AI(フィジカルAI)/Embodied AIへ進むうえで重要な技術です。
DOBOTの具身AIモデル「Dobot WAM」
Dobot WAMは、DOBOTが開発を進める具身AIモデルです。
Embodied AIとは、AIがカメラやセンサーから実世界の情報を取得し、その環境や物体の関係を理解したうえで、ロボットの身体を使って実際の行動につなげる技術です。
UNOBench Challengeとは
UNOBench Challengeは、FBK(Fondazione Bruno Kessler)のTechnologies of Visionチームが主催する、ロボットの複雑な物体把持における認識・推論能力を評価するチャレンジです。
ECCV 2026の公式Challengeとして実施され、MetaGraspNetV2をベースに構築されたUNOBenchデータセットを使用します。
評価対象となるのは、物体が重なり合った「複雑な遮蔽環境」です。
評価される2つの部門
Dobot WAMが2部門で1位
2026年8月6日時点の公開ランキングにおいて、Dobot WAMはSet of MarksとNatural Languageの両部門で1位となりました。
今回の評価で重要なのは「推論」
今回の結果を理解するうえで重要なのは、画像認識の精度だけを競っているわけではないという点です。
従来のロボットシステムでは、カメラで対象物を認識した後、あらかじめプログラムされた条件や動作に従ってロボットを動かす方法が一般的です。
例えば、取りたい部品が他の物体の下にある場合
つまり、ロボットが「見えたものを取る」だけではなく、「目的を理解し、その目的を達成するために何をすべきか考える」方向へ進んでいることを示す評価です。
製造業・物流への可能性
今回のUNOBench Challengeはベンチマーク上での評価であり、直ちにすべての製造現場で利用できることを意味するものではありません。
一方で、こうした「認識+推論+行動計画」の技術は、将来的に次のような作業への応用が期待されます。
具身AIとDOBOT ATOM
こうした具身AI技術の進化は、今後ヒューマノイドロボットが、より複雑な実環境で作業するためにも重要な技術になると考えられます。
DOBOTは協働ロボットだけでなく、ヒューマノイドロボット「DOBOT ATOM」の開発も進めています。
UNI-ROBOではDOBOT ATOMの実機を保有
日本国内で唯一実機保有するDOBOT代理店です。
UNI-ROBOでは、カタログや映像だけでヒューマノイドをご紹介するのではなく、DOBOT ATOMの実機を使用し、動作確認、テレオペレーション、データ収集などの検証を進めています。
ヒューマノイドロボットやPhysical AIについて、「現在どこまでできるのか」「何がまだ難しいのか」を実機を通じて確認しながら、製造業を中心とした活用の可能性を検討しています。
今回のUNOBench Challengeで示されたのは、ロボットが物体を認識するだけではなく、物体同士の関係を理解し、行動する前に推論する能力です。
工場や物流など、現実の環境には、物体の位置や状態が常に一定とは限らない作業が数多く存在します。
DOBOTが進める具身AI技術が、今後協働ロボットやヒューマノイドを含む実際のロボットシステムにどのようにつながっていくのか、UNI-ROBOでも引き続き注目していきます。
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